新型コロナウイルスの「休業支援金・給付金」を虚偽申請し金をだまし取ったとして、警視庁少年事件課は、詐欺などの疑いで、千葉県習志野市、無職、熊野光伸容疑者(39)を逮捕した。調べに対し「申請させたが、なぜ逮捕されるのか分からない」と容疑を否認している。
少年事件課によると、熊野容疑者は、かつてコンセプトカフェ(コンカフェ)で店長代理をしていた。
逮捕容疑は、令和3年2~7月、コンカフェの従業員の女(23)=同容疑で書類送検=がコロナ禍で休業手当が支払われなかったとする噓の申請をし、計293万5900円をだまし取ったなどとしている。
同課は、熊野容疑者がコンカフェの従業員や知人などを誘って虚偽申請し、計5千万円以上を不正に受け取ったとみている。
4年3月、当時18歳の女が給付金を不正受給したとして、立川署に自首し、事件が発覚。「熊野容疑者に指示された」と話したという。
休業支援金・給付金は、コロナ禍で勤務先から仕事を休むよう指示されたのに、休業手当が支払われなかった人が申請できる給付金制度。