仙台市立小2年の娘へのいじめに悩み、母子が平成30年に心中したとみられる問題を巡り、女児の父親は26日、市教育委員会が設置した第三者委員会の調査報告書は不十分だとして、市に再調査を要望した。いじめと心中の因果関係を調べていないのは「あまりにも不自然」と批判し、調査項目に加えるよう求めた。
要望書では、第三者委が調査に使った資料の信憑(しんぴょう)性にも疑問を呈した。学校や市教委の提出分について「虚偽記載と思われる資料が多数あった」と指摘。一方で遺族側提出分は含まれていないものが多かったとして「ずさんに管理されたか故意に編集された。調査報告書は真実を反映しているとは言えない」と強調した。心中に至った学校側の責任も明らかにすべきだとした。父親は記者団に「公正で踏み込んだ調査に期待する」と述べた。
市こども若者局の白山幸喜局長は要望書を受け取った際、父親に「再調査の必要性について精査したい」と伝えた。
第三者委は今年3月に調査報告書を答申していた。