JR広島駅(広島市南区)に直結する商業施設の男子トイレで25日、不審な紙袋が見つかった問題で、紙袋の中身は日用品や食品だったことが分かった。広島県警は危険性はないと判断した。
25日正午過ぎ、商業施設「エキエ」2階の男子トイレで、利用者が不審な紙袋を発見、巡回中の警察官に通報した。広島県警はNBC(核、生物、化学)テロ対応専門部隊などを出動させ、紙袋を運び出した。山陽新幹線が運転を見合わせ、買い物客や店舗従業員が避難させられるなど、一時騒然となった。
県警によると、紙袋は小便器の脇にあった。中身は新聞紙で覆われ、箱のような物が一部見えていたという。爆発物処理班も動員した。不審物の発見後、土産店や飲食店が入る商業施設は封鎖され、テナント従業員らは冷たい風が吹く中、買い物客らとともに立ち尽くした。
JR西日本は午後2時40分ごろから山陽新幹線の運転を見合わせ、約1時間40分後に全線で再開した。上下線9本が運休し、43本が最大1時間45分遅れ、約2万2700人に影響が出た。