日本では国会議員、首長、地方議員のいずれの選挙も、候補者名や政党名を投票用紙に自ら記入して投票する「自書式」が原則だ。ただ地方選は条例を制定すれば、投票用紙に印刷された候補者名に「○」印を付ける「記号式」を採用できる。
総務省によると令和3年末時点で記号式を条例化しているのは青森、島根、大分など5県知事選、市区長選105市区、町村長選113町村。
自書式は候補者名の印刷順による投票への影響が少ないとされる一方、誤記など「無効票」が出る問題が指摘されている。記号式はミスを回避しやすいが、候補者が多いと印刷が投票用紙1枚に収まらない恐れがある。