神奈川県横須賀市の住宅で小野星三男さん(75)と妻の泰子さん(72)を殺害したとして、殺人容疑で長男の無職、浩志容疑者(46)が逮捕された事件で、住宅から「親を殺してしまった」との内容のメモが見つかったことが10日、捜査関係者への取材で分かった。
泰子さんが市生活支援課に「長男が仕事を辞めたり、再開したりを繰り返している」と相談していたことも同課への取材で判明。県警は関連を調べる。
捜査関係者によると、夫婦は浩志容疑者と3人暮らし。メモは住宅の室内から見つかった。市生活支援課によると、泰子さんからは、令和元年11月から計7回相談があり、2年5月に「就職が決まった」との報告があったという。
県警によると、夫婦は今年3月29日に刃物のようなもので刺されたとされる。親族が今月6日「連絡が取れない」と110番通報。7日に2人の遺体が見つかり、8日に浩志容疑者が和歌山県警新宮署に1人で出頭、9日に逮捕された。