埼玉県警の春の組織改編で新たに設置したサイバー局が3日、本格始動した。県警が局を新設するのは16年ぶり。深刻化するサイバー空間での脅威に対応するため、人材育成や捜査能力の強化を図る。
サイバー局は今月1日、生活安全部に101人体制で発足。局内には、主にサイバーセキュリティー対策を担う「サイバー対策課」と、サイバー特別捜査隊が所属し、サイバー犯罪の捜査や各警察署の捜査支援などを担当する「サイバー捜査課」を配置した。
3日には県警本部で発足式が行われ、鈴木基之本部長は「職務に精励し、安心・安全なサイバー空間の実現のため全力を尽くすことを期待する」と訓示した。
サイバー局の石井堅次局長は「責任の重さに身の引き締まる思い。業務に邁進(まいしん)し、県民の期待と信頼に応える」と決意を述べた。