NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」の本編最終回(第126話)が放送された31日、歌人の俵万智さんが自身のツイッターを更新。主人公の梅津舞(福原遥)に「見たいもの ほんまに見られるその日まで 螺旋描いて舞いあがる人」という短歌を捧げた。
大阪府東大阪市と長崎県の五島列島などを舞台に、舞がさまざまな人たちと出会い、飛ぶ夢に向かっていく姿を描いた朝ドラで、この日、舞が空飛ぶクルマ「かささぎ」に乗って五島列島の上空を飛行。物語は大団円を迎えた。
寄り道しながらも空を目指し続けた舞
子供の頃から飛行機に憧れた舞は、航空工学を学ぶために地元の浪速大に進学したが、その後、旅客機のパイロットになるという夢が芽生え、大学を中退して航空学校に入学。厳しい訓練を乗り越え、国内の航空会社から内定をもらったが、父、浩太(高橋克典)の急死で実家の社長に就いた母、めぐみ(永作博美)を手伝うため、パイロットになることを諦めた。
実家のネジ工場「IWAKURA」の営業として活躍するようになった舞は、地元・東大阪の町工場の活性化を目指して「こんねくと」を設立。ある日、大学時代の先輩が空飛ぶクルマの実用化に励んでいることを知り、そのサポートを買って出た。2027年1月31日、かささぎが五島列島で運用されることになり、舞が初フライトのパイロットを務めることに。IWAKURAをはじめとする同市の工場が作った部品を搭載したかささぎが五島の上空に舞いあがった。
俵万智さん「舞いあがるって螺旋だよね」
俵さんは放送後、ツイッターを更新。舞への短歌を詠み、この半年間を「この道一直線じゃないところが新鮮なヒロインだった。寄り道に見えたことも、彼女のなかでは大事につながっていた。そうか、舞いあがるって螺旋(らせん)だよね」と振り返った。