プロボクシング前WBO世界フライ級王者で、WBO世界スーパーフライ級1位の中谷潤人(25)=M・T=が29日、羽田空港発の日本航空機で合宿地のロサンゼルスへ出発する前に、空港で取材に応じ「スパーリングを中心に、集中して仕上げたい。KOするシーンをお見せできれば」と意気込んだ。5月20日(日本時間21日)に米ネバダ州ラスベガスのMGMグランド・ガーデンアリーナで、同級2位のアンドルー・モロニー(32)=オーストラリア=と王座決定戦を闘う。
中谷は中学卒業後に単身渡米し、米カリフォルニア州ロサンゼルスで約9カ月間武者修行。プロ転向後も試合前は恒例でロサンゼルスで合宿を行ってきたが、今回は2度目の米国での試合で、日本には帰国せずに5月17日頃にラスベガス入りする予定。
28日には元WBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太(37)=帝拳=が現役引退を表明した。中谷は「レジェンドがいなくなってしまったので、僕もしっかりとレジェンドの仲間に入っていけるように頑張っていきたい」と気を引き締めた。
「これに勝てばビッグマッチができると思う。しっかりとビッグマッチにつなげられるようにしたい」と世界2階級制覇がかかる一戦で、必勝を誓った。
中谷は昨年10月にWBO世界フライ級王座を返上し、スーパーフライ級へ転級。11月の同級初戦で元WBO、IBF世界ミニマム級統一王者で、WBO世界スーパーフライ級3位だったフランシスコ・ロドリゲス(メキシコ)に3-0の10回判定勝ちした。プロ戦績は中谷が24戦24勝(18KO)、モロニーが28戦25勝(16KO)2敗1無効試合。