また、舞の夫、貴司(赤楚衛二)がいるパリは都市封鎖(ロックダウン)となり、貴司は舞との電話で、帰国したいが飛行機のチケットが取れないと明かし、家までひとっ飛びで会いに行けたらいいのにとぼやいた。その言葉で舞がひらめき、自宅のテーブルで尾翼の部分に大きなローターが組み込まれた航空機のスケッチを描き始めた。後日、非接触の体温計や消毒用アルコールなどを導入して万全の感染対策を講じたうえで開発を再開したアビキルで、舞が完成したスケッチをメンバーに披露すると、刈谷が「固定翼。ティルトロータータイプの機体か」と食いつき、舞は「誰でも乗れて島から島へとひとっ飛びで飛べるような、未来の空飛ぶクルマです」と説明した。
「最終回にはアビキルが開発できてる?」
スケッチに描かれた機体は、タイトル映像の最後に出てくる飛行物体にそっくりで、朝ドラファンが一斉に反応。SNSには「この形はオープニングの!」「最後に出てくる飛行機の形だ!」「オープニングの紙飛行機と同じなのエモい」「回収きた」などのコメントが殺到した。
紙飛行機から旅客機までの流れは、舞が成長に伴って興味を示した対象を象徴しており、物語の展開に沿ったものだった。この日、舞のデザインと最後の飛行物体が重なり、「舞ちゃんデザインだったのか!」「こういう意味があったのか。画面を見て思わず声をあげた」などと驚くコメントが目立った。
飛行機製造や旅客機のパイロットという夢を諦め、実家の工場の経営再建や地元の工業振興に尽くしてきた舞が、最後に再び空飛ぶ夢に近くという展開に「最終回にはあれに乗ってひとっ飛びできる空飛ぶクルマ、アビキルが開発できてるのかな」「これを舞ちゃんが操縦したら最高のエンディングじゃん!」と期待をかける朝ドラファンも見受けられた。