大阪府東大阪市と長崎県の五島列島などを舞台に、主人公の梅津舞(福原遥)がさまざまな人たちと出会い、挫折と再生を経験しながら、飛ぶ夢に向かう姿を描くNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」(総合など)。最終週「私たちの翼」の第123話が29日、放送される。
「舞いあがれ!」最終週「私たちの翼」までの振り返り
2015年3月に幼なじみの貴司(赤楚衛二)と結婚した舞は、新聞社を退職した御園純(山口紗弥加)と工場同士の技術を横につなげて商品を作る新会社「こんねくと」を設立。ある日、浪速大時代に所属していた人力飛行機サークル「なにわバードマン」の先輩、刈谷博文(高杉真宙)と玉本淳(細川岳)に再会した。2人は「アビキル」という会社を立ち上げ、「空飛ぶクルマ」の試作に没頭。その計画が難航していることを知った舞らは業務提携を提案し、こんねくとが資金調達などで協力していくことになった。
アビキルが20年中に有人フライトに到達するためには、試作機「アビキュラ2号」での飛行試験が最低でも500回は必要だった。試験を増やすために数字に強い人材が不可欠となるなか、舞は、祖母、才津祥子(高畑淳子)の家でかつて一緒に暮らした森重朝陽(渡邉蒼)を刈谷に紹介。朝陽は、同大で宇宙工学を学ぶ学生になっていた。刈谷は朝陽に未整理の飛行試験データをグラフ化するよう頼んだ。
一方、舞の夫で歌人の貴司(赤楚衛二)はパリで、“心の師匠”の八木巌(又吉直樹)と再会。短歌が書けなくなり、八木に「海の底に潜っても潜っても花一個も見つけられへんのは、結婚して幸せになったからって思ってしもて…」と打ち明けた。
八木は、自分にもかつて詩を捧げたいと思う人がいて、辛くなると自ら命を絶ったその人に会いたくなると明かした。そして世界中を飛び回っていたその人がいた街を歩いているとその声が聞こえる時があると説明。「パリでしばらく暮らしたらええ。誰の声が聞こえる?話したいことが見つかったら言葉にしてみ」などと書き置きし、部屋から姿を消した。