大阪府東大阪市と長崎県の五島列島などを舞台に、主人公の梅津舞(福原遥)がさまざまな人たちと出会い、挫折と再生を経験しながら、飛ぶ夢に向かう姿を描くNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」(総合など)。最終週「私たちの翼」の第123話が28日、放送される。
「舞いあがれ!」最終週「私たちの翼」までの振り返り
舞は2015年3月に幼なじみの貴司(赤楚衛二)と結婚。新聞社を退職した御園純(山口紗弥加)と工場同士の技術を横につなげて商品を作る新会社「こんねくと」を設立した。
五島では舞の祖母、才津祥子(高畑淳子)が軽度の脳梗塞を患い、めぐみは一人暮らしが困難になった祥子の介護を決意。亡き夫、浩太(高橋克典)が経営を務めていた時代から工場で働く結城章(葵揚)に社長業を継いで欲しいと打診し、祥子を岩倉家へ呼び寄せた。
そんななか、舞は、浪速大学時代に所属していた人力飛行機サークル「なにわバードマン」の先輩、刈谷博文(高杉真宙)と玉本淳(細川岳)に再会。2人が「空飛ぶクルマ」の試作に取り組んでいることを知った。その計画が順調に進んでいないなか、舞たちは業務提携を提案。こんねくとが資金調達などで協力していくことになった。
舞は投資家の兄、岩倉悠人(横山裕)にプロジェクトをサポートしてくれそうな投資家はいないかと相談。悠人は自分の伝手で何人か紹介すると約束した。さらに、なにわバードマンOBで同大の准教授を務める渥美士郎(松尾鯉太郎)も毎週末、この計画に加わることになった。悠人から紹介された投資家を招いてのプレゼンでは、試作品の浮上テストを実施。刈谷は「空飛ぶクルマの開発は世の中を変える」と力説し、資金協力を頼んだ。後日、2人の投資家が出資を決定。開発には、サークルのOBら新たな仲間が加わり、計画は次のステップへ進んだ。
一方、古書店「デラシネ」を営みながら歌人として活動する貴司は、3冊目の歌集に向け創作と向き合った。新作が書けず、悩みつづけた貴司はついに「短歌をやめようと思う」と舞に告白。そんななか、デラシネの前店主、八木巌(又吉直樹)からのハガキが貴司のもとに届いた。八木に会いたいとつぶやく貴司に舞は、会いに行くよう強く勧め、20年1月、貴司は八木がいるパリへと旅立った。