(WBC決勝、日本3―2米国、21日、米国・マイアミ)日本に敗れ、準優勝となった米国代表のマーク・デローサ監督は「トラウトの出番で違う最後になることを望んでいたが、今日は野球界が勝利を収めた日だ。チームはがっかりしている部分もあるが、このチームが一緒にここまでやってきたことを最高に誇りに思っている」と語った。
エンディングは1点を追う九回2死走者なし。エンゼルスの同僚でともにMVP経験者の大谷とトラウトの〝夢対決〟が実現し、空振り三振で試合終了に。指揮官は「WBCは本物だ。全世界が大谷が重要な場面でマウンドに上がり戦うところを目の当たりにできた。まるで台本のようだったが、台本を書くなら大谷相手にトラウトが打つという最後になってほしかった」と悔やんだ。
大谷については「大谷にとって大きすぎる場面はないというのが一番驚いている。マクニールに四球を出してもびくともせず、ベッツ相手にも動揺せず、MVP選手との対戦にも全く動じなかった。スポーツ界のユニコーン。他の選手も(二刀流に)トライしていくだろうが、大谷のレベルではおそらく難しい」と脱帽した。