将棋の藤井聡太五冠(20)=棋聖・竜王・王位・叡王・王将=が渡辺明棋王(38)=名人との2冠=に挑戦する第48期棋王戦五番勝負第4局が19日午前9時、栃木県日光市の日光きぬ川スパホテル三日月で始まった。
シリーズは藤井五冠が開幕から2連勝していたが、第3局で最終盤に相手玉の詰みを逃すという珍しい展開の末に初黒星。藤井五冠が2勝1敗で迎えた第4局に勝てば6冠を達成、10連覇中の渡辺棋王が勝てばフルセットへともつれ込む。
対局室には午前8時47分、藤井五冠、その後、渡辺棋王が入室。渡辺棋王の先手で角換わりで進行している。
藤井五冠は1週間前の今月12日、王将戦七番勝負で挑戦者の羽生善治九段(52)を4勝2敗で退け、初防衛。今年度、保持する5つのタイトルの防衛に全て成功した。棋王位を奪取すれば、羽生九段が1994年12月に24歳2カ月で達成して以来28年ぶり史上2人目、最年少20歳8カ月で6冠を達成する。
公式戦での対戦成績は藤井五冠の15勝3敗。持ち時間は各4時間で、同日夜に終局する見込み。