ウクライナ産穀物を黒海経由で輸出する国連とロシア、ウクライナ、トルコの4者合意が期限を迎えた18日、トルコのエルドアン大統領は合意が延長されたと明らかにした。ロイター通信が伝えた。
ウクライナのクブラコフ・インフラ相は延長期間について「120日間」としている。ただ、60日間の延長を求めていたロシア側の反応は今のところ出ておらず、国連側も期間を明らかにしていない。
合意はロシアの侵略で停滞したウクライナ産穀物の輸出を再開させ、世界的な食料高を解消する目的で、昨年7月に成立。各当事者の異議がなければ120日間ごとに自動延長される仕組みで、昨年11月に120日間延長されていた。
ロシア側は今回、延長期間を120日から60日に短縮するのであれば延長に応じると主張。ウクライナは一方的な短縮が合意違反に当たるとし、120日間の延長を求めていた。
ロシアは輸出された穀物が途上国にほとんど届いていないと批判。合意の見返りとされた欧米による露産穀物・肥料の輸出制限緩和も実現されていないとも主張し、再延長の拒否をちらつかせて自身の要求をのませようとしてきた。