世界保健機関(WHO)の科学諮問団(SAGO)は18日、新型コロナウイルス感染症の起源解明に向けて、関連するあらゆるデータを即座に提供するよう各国当局や研究機関に呼びかける声明を出した。
声明によると、新型コロナの集団感染が最初に確認された中国湖北省武漢の「華南海鮮卸売市場」で採取された検体のデータが、感染症の国際データベース「GISAID」に一時登録されていた。WHOは12日になってこれを覚知。SAGOは14日に、中国当局も交えた会合を開いた。
新たな情報には、市場の売り場などから採取された検体の遺伝子データもあり、タヌキやマレーヤマアラシ、タケネズミなどのDNAも含まれていた。人への感染につながった中間宿主の特定において手がかりとなる可能性があるとし、SAGOは包括的な調査に向けて関連する全てのデータを公開するよう求めた。
(共同)