「淀川マラソン&ウォーク2023」(特別後援・サンケイスポーツ)が19日、大阪・淀川河川公園特設コースで行われ、フルマラソン、ハーフマラソン、3キロの部に加えて約12キロのウォーク部門が新設され、計2347人が参加した。男子マラソンは初参加の川越康平さん(40)=神戸市=が2時間39分18秒で優勝した。
晴天に恵まれた中、力強く駆け抜け、フィニッシュテープを切った川越さんがすがすがしく汗をぬぐった。
「めっちゃしんどかったです。自分が先頭とは思わなかったので(優勝して)びっくりです。初めてなので」
初優勝に少し驚きながらも笑みを浮かべた。28キロ過ぎで前を走るランナーが失速。それを見てペースを上げたが、自身の前を走るハーフマラソンの参加者をフルマラソンの走者と錯覚。ゴールまで自分が先頭とは思っていなかったという。
学生時代は「帰宅部」だったが、28歳で走ったフルマラソンで2時間44分台をマークした。昨年9月26日に40歳の誕生日を迎え、「歳をとって体力が衰えていくのが悔しかった」と12年越しに自己ベストの更新を決意。週6回練習に取り組み、見事、2時間39分18秒をたたき出してみせた。
「マラソンは47歳まで記録を更新できると聞いたので。もう一回、やってみようと思ったんです」。年齢を重ねてからでも努力すれば成長できることを、川越さんが自ら示した。(西垣戸理大)
○…女子マラソンは亀井梨乃さん(32)=尼崎市=が3時間23分34秒で制した。昨年の大会ではハーフマラソンに出場したが、2度目の参戦となる今回はフルマラソンに挑戦し、自己ベストを1分以上更新。「風もあって、日差しも強くてハーフを過ぎたぐらいからしんどかった」と苦戦したが、「完走できて、自己ベストも出て、感無量です」と喜んだ。