【ワシントン=大内清】国際刑事裁判所(ICC、本部ハーグ)が戦争犯罪の容疑でロシアのプーチン大統領らに逮捕状を出したことについて、バイデン米大統領は17日、記者団に「正しいことだと思う」と述べ、支持を表明した。バイデン氏は「彼(プーチン氏)は明確に戦争犯罪を犯している」とも語り、プーチン氏は責任を問われるべきだとの考えを改めて強調した。
一方、ICCのカーン主任検察官は17日放映の米CNNテレビで、「何をやっても許されると考えるべきではない」と、プーチン氏と露軍による戦争犯罪を徹底追及する考えを示した。
バイデン氏はこれまでも、ウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊ブチャなどでの露軍による民間人殺害や、病院などの民生施設に対する攻撃について「ジェノサイド(集団殺害)」に当たるとの認識を示している。米国はICC非加盟ながら、ウクライナでの戦争犯罪を巡るカーン氏らの捜査にも協力する姿勢を示してきた。