野球日本代表が決勝に進出すれば、観戦後の「午後出社」を認めます――。大阪市のコンサルティング会社トゥモローゲートは、日本時間の3月22日午前に実施予定のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝に日本代表が進出した場合、同日午前を「休暇」とすると発表した。観戦をきっかけに、社員同士の関係性構築や、業務への活力向上などにつなげたい考えだ。
「たぶんWBC休暇のお知らせ」
同社は3月13日、こんなタイトルがついた案内文を社員に公表した。案内文には「侍ジャパンは決勝まで勝ち進むことが予測されます。『急に休みと言われても仕事で休めない』という事態を回避するため、たぶん会社がWBC休暇になることをお知らせしておきます」と記している。
「WBC休暇」は、通勤時間が試合時間と被る社員について、自宅で観戦後の「午後出社」を認めるものだ。実施の経緯について、同社は「スポーツ観戦は社員同士の関係性構築やコミュニケーションの活性化、選手やチームのマインドによって仕事への活力向上などにつなげることができる」と発表。「長期的な視点でも、会社にも利益をもたらす取り組みになる」としている。
同社は2022年に開催されたサッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会でも、日本代表の試合が深夜帯などに実施されるため、特別休暇や遅刻容認制度を導入していた。]
今回のWBCでは、社内で試合観戦をしたい社員を募り、初戦からオフィスでパブリックビューイングを実施。社員同士のコミュニケーションや一体感が生まれることなどの手応えを感じているという。
日本代表は16日のイタリア戦に9-3で勝利して準決勝進出を決め、決勝進出への期待がかかる。なお、決勝進出を逃した場合、同社は通常勤務とするという。