ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表には、メジャー予備軍が多数含まれる。侍たちでメジャースカウトが目を付けた逸材とは。
「よくぞこれだけのメンバーを集められたものだね」
そう感嘆するのは、東京ドームで16日の準々決勝まで視察を続けた米大リーグ西海岸球団のスカウトだ。日本代表には今オフのポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦が見込まれる山本(オリックス)や今永(DeNA)、将来的な渡米の可能性のある佐々木(ロッテ)、村上(ヤクルト)と〝予備軍〟がめじろ押し。だが、先のスカウトによると、他にも評価を急上昇させている「お宝」がいる。
チーム最年少の高橋宏斗投手(20)=中日=は12日の1次リーグ・オーストラリア戦で一発こそ浴びたものの10日の韓国戦では1回無失点で9回を締めくくった。
「プロ3年目とは思えないほど落ち着いた態度が素晴らしい。球速はすでに160キロ近いが、まだまだ伸びる。ダルビッシュや大谷からトレーニングの知識を吸収して、体が大きくなればとんでもないボールを投げるようになるはず。佐々木の次は彼だろうね」とその将来性に太鼓判を押す。