堺市中区の集合住宅の一室で起きた殺人事件に絡んで、同市は17日、殺人容疑で逮捕された30代の男に生活保護を支給していたことなどを含めた職員の対応について検証する第三者委員会を設置することを明らかにした。
永藤英機市長が会見で明らかにした。3月中にも第三者委員会が設置される方針で、メンバーは弁護士や学識経験者らを想定している。4月には第1回委員会を開きたいとしている。永藤市長は「関係する職員への聞き取りを広く行いながら、外部の視点を踏まえて検証を行いたい」と話した。
男は昨年11月、隣人の60代男性を殺害したとして府警に逮捕された。その後の捜査で中区役所に勤務する市職員が、男の運転免許証の取得費用を不正に支給した疑いが浮上し、背任容疑で同区役所を家宅捜索していた。