米連邦準備制度理事会(FRB)は16日、銀行に流動性を供給する融資の残高が15日時点で1528億ドル(約20兆2千億円)になったと発表した。1週間前から33倍に急増。米メディアによると、リーマン・ショック時を抜いて過去最高を記録した。米シリコンバレー銀行などの経営破綻で金融市場に不安が高まっており、中央銀行に資金を頼る姿が浮き彫りになった。
FRBが「最後の貸し手」として金融機関の資金繰りを支える従来制度の活用が急増した。12日に発表した新たな資金繰り支援策も119億ドルの利用があった。(共同)