16日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は反発し、前日比371・98ドル高の3万2246・55ドルで取引を終えた。米銀行の経営や金融システムに対する投資家の不安感が後退して買い注文が優勢となり、一時は410ドル弱上昇した。
欧州中央銀行(ECB)が0・5%の利上げを決めたことが嫌気され、一時は300ドル超下落した。その後は米シリコンバレー銀行の破綻をきっかけに経営不安がささやかれていた米ファースト・リパブリック銀行を金融大手が支援すると伝わったのが材料視され、プラス圏に転じた。
ハイテク株主体のナスダック総合指数は続伸し、283・23ポイント高の1万1717・28。
個別銘柄では、半導体のインテルやITのマイクロソフトの上昇が目立った。通信のベライゾン・コミュニケーションズは売られた。(共同)