韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が16日に来日する。いわゆる「元徴用工」訴訟問題の解決策発表に続く対日アクションだ。日本には不満がくすぶっているが、日本政府は尹氏に花を持たせるかたちで儀式を終えるだろう。
しかし、帰国後の尹氏を待ち受けるのは、「左翼反日」勢力との熾烈(しれつ)な闘争だ。韓国が「自由主義陣営の安定した一国」に脱皮できるか、それとも4年後、再び左翼政権が誕生してレッドチームに走るのか―その帰趨(きすう)がかかった闘争だ。
「左翼反日」勢力のドンは、最大野党「共に民主党」の代表である李在明(イ・ジェミョン)氏だ。「左翼利権のドン」でもある。
彼が逮捕される事態が刻々と迫っている。都市開発汚職疑惑に関して、韓国法務省が国会に提出した逮捕同意案は、賛成が反対を1票上回ったが、過半数に達しなかったため否決の扱いになった。
しかし、この投票では「共に民主党」陣営から40人近くの造反議員が出た。
何しろ「疑惑の百貨店」と言われる人物だ。別の疑惑で、次の逮捕同意案が出たら、どうなるのか。
李在明グループは「こちらが政治の主導権を握ってしまえば、検察は手を出せない」と信じているようだ。
それで、ハロウィンの夜、ソウルの繁華街・梨泰院(イテウォン)で159人が死亡した雑踏事故では、素早く「尹大統領の責任だ」と大衆行動を仕掛けた。が、盛り上がらず失敗した。