福岡市南区の日本語学校「西日本国際教育学院」で令和3年に留学生を鎖や南京錠で拘束したとして、逮捕監禁の疑いで書類送検されていた元職員の男性について、福岡地検は15日までに不起訴処分とした。「諸般の事情を考慮した」と説明している。14日付。
出入国在留管理庁は昨年9月、拘束は人権侵害に当たるとして、日本語学校として認めている告示を抹消した。学校側は抹消処分を不服として仮処分を申し立て、福岡地裁が処分の執行停止を決定。学校側は処分の取り消しを求める訴訟も起こしている。
福岡県警は昨年9月、男性が3年10月に職員室で20代のベトナム人留学生と話し合った際、自分と留学生のベルトを鎖でつなぎ南京錠で数時間固定、拘束した疑いで書類送検していた。