米大リーグ公式サイトは14日(日本時間15日)、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次リーグD組、ニカラグア代表のD・エベルト投手(21)が13日(同14日)にフロリダ州マイアミで行われたドミニカ共和国との試合で見せた好投を機にタイガースとの契約を勝ち取ったと伝えた。
夢が現実となった。1-6の九回に6番手としてマウンドに上がった同右腕は、メジャーのスター軍団相手に1回1安打で3三振を奪う好投。先頭の1番・ソト(パドレス)、後続のロドリゲス(マリナーズ)を空振り三振に仕留めると2死からマチャド(パドレス)に二塁打を浴びたが、最後はディバース(レッドソックス)をチェンジアップで三振に斬った。その場面について同右腕は試合後、「『オーマイガッド』、相手の打順で1番きついところとの対戦しなきゃいけない」と振り返ったという。
同サイトは、その好投を受け同代表のチームスタッフで普段はタイガースのスカウトを務めるモリーナ氏が21歳右腕に「タイガースと契約しないか?」と夢の契約を打診したことを報じ、「エベルトは信じられなかった。彼の夢であったメジャー球団との契約が今、現実になろうとしている」と伝えた。すぐさま契約に合意したという右腕は「自分のキャリアの中で素晴らしい瞬間だ」と喜びを語ったそうだ。