平成9年に起きた神戸連続児童殺傷事件など重大少年事件の記録が永久保存とされず廃棄された問題で、最高裁は14日、京都府亀岡市で24年に起きた少年の無免許暴走事故で娘を亡くした中江美則さん(59)から16日に意見を聞くと明らかにした。被害者遺族の心情などについて話を聞くとみられる。
事故では児童ら10人が死傷し、中江さんの長女で妊娠中だった松村幸姫さん=当時(26)=も犠牲になった。逮捕された当時18歳の運転手や同乗者ら6人に関する記録は既に廃棄され、中江さんは今月、廃棄に関する説明などを求める要望書を最高裁に提出していた。
最高裁は神戸連続児童殺傷事件で小学6年の土師淳君=当時(11)=を殺害された父の守さん(66)からも既に話を聞いており、今年4月をめどに調査結果をまとめ、公表するとしている。