サッカーの日本フットボールリーグ(JFL)鈴鹿ポイントゲッターズの運営会社オーナーらを「不正行為を公表する」と脅して現金を得たなどとして、恐喝と恐喝未遂の罪に問われた同社元役員、塩見大輔被告(42)に、津地裁は懲役2年6月(求刑懲役4年)の判決を言い渡した。
柴田誠裁判官は判決理由で「圧力をかけて大金を脅し取った4カ月後に重ねて大金を払うように迫り、悪質」と指摘。一方、被告が同社で取り組んだ事業が上層部側の問題で実現困難となり、自分の信用が失われることに憤りを感じていたことを挙げ「被告の責任を減らす方向に働く事情がある」とした。
起訴状によると、一昨年7月、退職金名目で金銭を脅し取ろうと考え、オーナーや代表取締役に不正行為を公表するとのメッセージをLINE(ライン)などで送り、自身が管理する口座に2500万円を振り込ませたり、500万円の債務を免除させたりした。