日本ハムのドラフト1位・矢沢宏太投手(22)=日体大=が、新球場「エスコンフィールド北海道」のこけら落としとなる14日の西武とのオープン戦で、投打で同時出場するリアル二刀流デビューが13日、正式決定した。
「自分の最大限の準備をして、試合に臨むことが大事。エスコンのマウンドは結構硬くていい感じ。あとは自分次第だと思うので、しっかり準備したい」
オープン戦で打率・381(21打数8安打)、1本塁打と打撃好調のルーキーは野手として右翼で先発出場し、終盤に投手として1イニングの登板が予定されている。
大卒、高卒の違いはあるが、矢沢のリアル二刀流デビューは、大谷より7日早い。大谷は日本ハムでの1年目、2013年3月21日の楽天とのオープン戦(東京ドーム)。八回にマウンドに上がって最速157キロ、1回無失点に抑えると、直後の攻撃で打席に立って一ゴロ。九回には右翼の守備に回った。
「投手と野手、僕の中では区別していない。どちらも高いパフォーマンスをしてこその二刀流」。15日の日体大卒業式を前に、真の二刀流に向けて大きな一歩を踏み出す。(東山貴実)