14日午前の東京株式市場の日経平均株価は大幅続落した。前日終値からの下げ幅は一時700円を超えた。米国のシリコンバレー銀行(SVB)とシグネチャー銀行の経営破綻を受け、金融システムに対する不安が拡大し、全面安の展開となった。
午前終値は前日終値比530円32銭安の2万7302円64銭。東証株価指数(TOPIX)は46・89ポイント安の1954・10。日本の長期金利が低下し、利ざや拡大期待が薄れたことも売りにつながった。
銀行株の下落が目立った。証券関係者は「米銀破綻の行方を見守りたいとの動きから売られた」と指摘。国内銀行の経営破綻に対する懸念ではないと強調した。
外国為替市場では円高ドル安が進行。業績を押し下げるとの懸念から、自動車など輸出関連銘柄も下落した。