12日に最終日を迎えた女子プロゴルフ「明治安田生命レディース」で、プレーオフを制してツアー初勝利を挙げた滋賀県高島市出身の吉本ひかる選手(24)。同県出身選手初の快挙ということもあり、県ゴルフ連盟や三日月大造知事、地元・高島市の福井正明市長ら関係者は喜びに沸いた。令和7年に滋賀県内で開催される国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会への好影響を期待する声も挙がっている。
「ジュニア(小中学生)のころからうまくなるとは思っていたが、すばらしい快挙。2年後の国スポ・障スポの弾みになる」
吉本選手を小学生時代から知る滋賀県ゴルフ連盟(滋賀県甲賀市)の藤野隆行事務局長は、今回の吉本選手の初優勝がもたらす影響に期待。同連盟は国スポ・障スポに向け、小・中学生の強化、育成に力を入れており、「ジュニアのモチベーションは必ずあがる。オフにはゴルフレッスンもお願いしたい」と話す。
女子プロ界では、吉本選手は平成10年度生まれの「黄金世代」。競争の激しい同世代で12人目の優勝者となった。三日月知事は13日の定例記者会見で、「プロ7年目でつかんだ初優勝。激戦の群雄割拠の世界で見事だった。偉業をたたえ、今後の活躍を応援したい」と述べた。福井市長も「ひかるさんの姿に感動した。市民を代表してお祝いを申し上げるとともに、さらに羽ばたくことをお祈りする」とコメントした。
吉本選手が卒業した滋賀短期大学付属高校(大津市)の小林昌彦校長は、「在学中は変に気負わず、普通の活発な生徒だった。努力を続けた結果だろう。建学の精神『心技一如』を体現してくれ、後輩への財産になる」と喜んだ。