中国の立法機関、全国人民代表大会(全人代)で新たに就任した李強首相が13日、全人代閉幕後に初めての記者会見を開いた。李氏は全人代で採択された今年の国内総生産(GDP)成長率を「5・0%前後」とする政府目標について、「容易ではなく努力を続ける必要がある」と語った。
李氏は、世界経済の先行きは不透明だが、「中国市場は巨大で替えが効かない。新しい奇跡を創造し、困難を克服する」と語った。また、習近平国家主席の名前を何度も口にしながら、「習同志を核心とする党中央の指導の下、中国式現代化や(党創建200年に向けた)歴史目標を実現する」などと述べた。
李氏は、任期満了となった李克強前首相の後任として選ばれた。異例の国家主席3期目に入った習氏の腹心だが、中央政府の要職経験がなく、異例の抜擢(ばってき)となった。(中国総局)