平成22年10月、神戸市北区の路上で私立高2年の堤将太さん=当時(16)=が刺殺された事件で、殺人罪で起訴された愛知県豊山町の無職の男(30)=事件当時17歳の少年=の公判前整理手続きが13日、神戸地裁(野口卓志裁判長)であり、初公判の日程が6月7日に決まった。男は2度の精神鑑定を受けており、刑事責任能力の有無が争点になるとみられる。
地裁によると、期日は同7~23日までに5日間を予定し、判決は23日に言い渡される見通しという。
起訴状などによると、事件は22年10月4日夜に発生。堤さんは自宅近くの路上で友人と会話中、無言で近づいてきた男に首などを折り畳み式ナイフで刺され、殺害された。県警は令和3年8月、殺人容疑で男を逮捕。刑事責任能力を調べる鑑定留置を経て、神戸地検は昨年1月、男を殺人罪で起訴した。