歌人の俵万智さんが13日、自身のツイッターを更新。この日放送されたNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」の梅津舞(福原遥)と貴司(赤楚衛二)夫婦の育児に思いを巡らせた短歌を4首詠んだ。
舞が女の子を出産
「舞いあがれ!」は、大阪府東大阪市と長崎県の五島列島などを舞台に、の舞がさまざまな人たちと出会い、飛ぶ夢に向かっていく挫折と再生の物語。ドラマは、この日から第24週「ばんばの歩み」(第112~116話)が始まり、舞が元気な女の子を出産し、2人は、何があっても負けずに進むという思いを込めて娘に「歩(あゆみ)」と名づけた。
退院後、夜泣きした歩の声に反応して舞がベッドから出ようとすると、貴司は「僕が寝かせるわ。舞ちゃん、もっと頼って。2人で親になったんやから」と言い、ぐずる歩をあやした。舞は、歩の面倒を見ながら、自身が経営する会社「こんねくと」の仕事を在宅で続けていたが、貴司も積極的に子育てに参加。出産から1カ月後、歩は抱っこひもで貴司に抱かれながら、初めて外出を経験した。
俵万智さん、4首を投稿
俵さんは放送後、「舞ちゃんと貴司くんの子育てを見て、息子が新生児だった頃を思い出す」と切り出し、「泣くという音楽がある みどりごをギターのように今日も抱えて」「四時間の単位でものを考える ミルク時計となりたる我は」「初めての春の空気に子をひたす アワユキエリカけぶり咲く道」と、3つの短歌を投稿。その約10分後に、今度は返信欄に「とりかえしつかないことの第一歩 名付ければその名になるおまえ」という1首を追加した。
ツイッターでは、俵さんの短歌のリツイートや引用ツイートが相次ぎ、「やっぱりステキな歌だなぁ」「子が赤ちゃんのときの気持ちや場面を思い出して短歌で泣きそうになる…不思議だわ、とても不思議」「泣くという音楽!これはいい、二重奏は脳に直にくるわーと最近きつく思ってたけどこれはいい」といった感想がズラリ。
また、追加の1首についても「ガッテン!!」「この歌、身に沁みます。まさに、我が子はそうなりました」「あれこれと命名の本漁りしも妻のひらめきにて今も無事」といったコメントが寄せられている。