将棋の藤井聡太王将(20)=棋聖・竜王・王位・叡王との5冠=が11、12日の両日、佐賀県上峰町「大幸園」で指された第72期王将戦七番勝負第6局で挑戦者の羽生善治九段(52)を退け、対戦成績を4勝2敗として初防衛を果たした。
20歳の史上最年少五冠と永世七冠の資格を持つ52歳のレジェンドの歴史的シリーズがついに決着。100期を目指した羽生九段は毎局異なる戦型で工夫を凝らし、藤井王将に挑んだ。終局後、「いろいろやってはみたんですけど、もうちょっと全体的に指し手の正確さとか精度を上げないといけないということを感じたシリーズでした」とコメント。藤井王将との対戦は「いろいろな変化や読み筋がたくさん出てくるので、大変なところではあったが、非常に勉強になったところもありました」と語った。
期待された前人未到のタイトル通算100期は持ち越し。「自分自身の至らないところや足りないところを改善して、また次に臨めたらと思っています」と前を向いた。