青森地検は10日、大間ブランドで知られるクロマグロの漁獲量の一部を県に報告しなかったとして、漁業法違反罪で水産物卸売会社社長、新田忠明容疑者(47)=青森県大間町=と、別の水産物卸売会社社長、佐々木一美容疑者(61)=同=を起訴した。共謀したとされる大間町などの30~80代の漁業者22人と、法人としての別の1社は略式起訴となった。
起訴状によると、両被告は令和3年7~9月、漁業者22人と共謀し、陸揚げした日から翌月10日までの間に漁獲量を青森県知事に報告しなければならないクロマグロ計約74トンを報告しなかったとしている。
資源保護のため、クロマグロは国や地域ごとに漁獲枠が定められ、漁業者は県に漁獲量を報告する義務がある。