【ワシントン=坂本一之】米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は7日、米議会上院の銀行住宅都市委員会の公聴会に出席した。FRBが事前に公表した証言の草稿では「もし、データでより速い金融引き締めが必要と示されれば、利上げを加速する用意がある」と指摘した。
草稿では、足元の経済指標がインフレ圧力の高まりを示していると指摘。「最終的な金利水準が従来予想より高くなる可能性がある」とし、金利見通しの引き上げに言及した。
FRBは2月に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を0・25%引き上げ、2022年3月から8会合連続で利上げを実施している。
次回のFOMCは今月21、22日に開く予定。堅調な雇用情勢などを踏まえ、市場では利上げが長引くとの予測も出ている。