磯崎仁彦官房副長官は8日の参院議院運営委員会理事会で、日本学術会議の会員選考を巡り第三者委員会の意見を尊重するとした日本学術会議法改正案の国会提出時期が遅れると説明した。14日までの提出を予定していた。松野博一官房長官は記者会見で、今国会提出方針は維持していると明らかにした。
松野氏は「学術会議に丁寧に説明し、十分に意見を聞きながら検討を進めており、時間を要している」と述べた。できる限り速やかに国会提出したいとも強調した。
会員選考で第三者意見を尊重するよう求める政府案に対し、学術会議側は科学者の代表機関としての独立性を重視し反発。調整が難航している。