ベラルーシのルカシェンコ大統領が7日、同国内の飛行場でロシア軍の空中警戒管制機「A50」がウクライナの治安機関が関与する「テロ攻撃」を受けたと主張したことに対し、ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は同日、ツイッター上で、A50攻撃へのウクライナの関与を否定した。ポドリャク氏は「テロ」を行っているのはロシアのウクライナ侵略を支援しているベラルーシだとも指摘した。
ウクライナ外務省も同日、A50攻撃への関与を否定する声明を発表。ルカシェンコ氏の主張はウクライナに対する挑発だとした。
A50を巡っては、ベラルーシの反体制派組織が2月下旬、首都ミンスク近郊のマチュリシチ飛行場で起きた爆発で損傷したと報告。ベラルーシ国内のパルチザン勢力がA50の破壊を試みたとする見方を示した。これに対し、ベラルーシ国防省は3月1日、滑走路を移動するA50の映像を公開し、「A50は健在だ」と主張していた。
ルカシェンコ氏は7日、ウクライナ保安局(SBU)やベラルーシ国内の協力者がA50攻撃に関与したと主張。攻撃でA50が軽い損傷を受けたとも述べた。