さだまさしと渡辺俊幸 道を切り開く「絆の極み」

音楽家人生の転機となった米ボストン留学 さだまさし「かなり破壊力のある作曲家になる」と笑顔で送り出す

さだまさし(左端)と渡辺俊幸(右端)の初期のバンド仲間
さだまさし(左端)と渡辺俊幸(右端)の初期のバンド仲間

作曲家の渡辺俊幸は「プロデューサーには、アーティストの魅力や特質を十分に理解して、それらを最良の形で世の中にアピールできるように助言したり、楽曲を最高の形で世の中に披露できるようにサウンドの方向性を見極める能力が必要」という。

さだまさしの場合、幼少からバイオリニストを目指していたため、「曲にチャイコフスキー的なメロディアスさが感じられたりして、感性にクラシック音楽からの影響が多分にあります。そのため、編曲の際に弦楽器のアレンジ内容を重視しています」

デビューアルバム「帰去来」から強くこだわり、作曲家の服部克久や青木望といった当時の巨匠にアレンジを依頼。このヒットで、2枚目の「風見鶏」と3枚目の「私花集(アンソロジー)」は「明日に架ける橋」でグラミー賞を受賞した米国のアレンジャー、ジミー・ハスケルに半数の楽曲の弦のアレンジを依頼。いずれも大ヒットした。

そして「私花集」を米国で録音した折、オフタイムにコロンビア映画の直営館で「未知との遭遇」を見たことで「新たな扉」が開く。

「ジョン・ウィリアムズの映画音楽の重低音が、大迫力で地鳴りのように身体の芯まで響いて、皆ビックリして椅子から飛び上がったほど。弦のアレンジがかなりできるようになったと自覚し始めた時期に、とんでもない上がいることを思い知って、打ちのめされて…」

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