ツインズ-オリオールズ(7日、フロリダ州フォートマイヤーズ)米大リーグ、ツインズの前田健太投手(34)がオープン戦3度目の先発。2回2/3を投げ、3安打1失点、5四死球、1三振、57球だった。最速は90マイル(約144キロ)。2021年9月に受けた右肘の靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)から、順調に復活のプロセスを過ごしている。
「ちょっとずつ自分で試したいことを試しながら上がった登板。それがうまくいかなかっただけで別に全てが悪かったわけじゃない。次の登板までまた修正を加えながら練習したい」
この日は、バリエーションや投球の〝引き出し〟を増やすためにフォームの微調整にトライするも制球が乱れ、4四球と1死球。それでも、57球の球数を投げられたことが収穫だった。
「球数とかイニングに慣れていくことが大事。きょうは、球数をしっかり投げられたことは良かったと思います」
二回1死満塁からは、セットポジションに入る途中にもう一度、サインをみてしまいボークの宣告を受け、1点を与えた。
クラブハウス外の通路で行われた取材。この日から、同地で練習するワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のドミニカ共和国代表のメンバーとあいさつを交わした。21年までチームメートのネルソン・クルーズ外野手(42)、18年のドジャース時代にトレード移籍してきたマニー・マチャド内野手(30)らと握手。「Good to see you(会えてうれしいよ)」と英語で返答した。
「正直、怖さもないし、不安もない」と手術した右肘の状態はここまで良好。マエケンのメジャー8年目は、開幕ローテーション入りに向け、順調だ。次回登板は、13日(日本時間14日)のヤンキース戦が見込まれている。
◆前田についてツインズ・バルデリ監督 「今日は最も鋭い投球ではなかったが、だからこそ今日の投球内容は有益だったといえる。逆に3回を完璧に投げる方が役に立たない。簡単なイニングばかりではレギュラーシーズンへの準備にはならない」