フランス内務省は7日、政府の年金制度改革案に反対して国内各地で同日行われたデモの参加者が計約128万人だったと発表した。年金の支給開始年齢を62歳から64歳に引き上げることを柱とする今回の改革への一斉デモは6度目で、これまで最多規模だった1月末の約127万人を上回った。地元メディアが伝えた。
ストライキとデモを呼びかけた労組は約350万人が参加したと集計し「歴史的動員」だと強調。マクロン大統領に改革の撤回を求めるため、緊急面会に応じるよう訴えた。一斉抗議は11日と来週にも行う方針。国鉄労組などは8日もストを続けて政府への圧力を維持する。
一方、政府は改革を断行する構えを崩していない。法案は現在上院で審議中。政府は上院第1党で年金改革に理解を示す右派野党、共和党の支持を得て可決に持ち込みたい考え。(共同)