令和2年2月に乗客らの新型コロナウイルス集団感染が判明した大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」が8日、訪日クルーズ船の受け入れ再開後、国内で初めて神戸港に入港した。
午前6時半ごろ、船は神戸市消防局の消防艇による放水や、約3年ぶりの来日を喜ぶ市民らに出迎えられて岸壁に着いた。検温を終えた乗客らが下船し、市内観光などへ出かけた。
国際クルーズ船の国内受け入れは、ダイヤモンド・プリンセスの新型コロナ集団感染をきっかけに、2年3月以降は停止されていた。昨年11月に国土交通省が再開を表明し、今年3月から順次、寄港している。
船は米国の会社「プリンセス・クルーズ」が運航し、乗客の定員は約2700人。今回は2月に米サンディエゴを出発し、神戸港を経て、鳥羽港(三重県鳥羽市)や横浜港へ寄港する予定。