家事育児の負担感に男女差 共働き女性の9割が「自分の時間」後回し

産経ニュース

8日は女性の社会参加について考える「国際女性デー」。子育てをする共働き家庭の男女に仕事と家庭の両立について聞いたところ、女性の9割以上が「両立のため1人で過ごす時間などの優先順位を下げた」と答えた。一方、男性の26%が「優先順位を下げたものはない」とし、家事・育児の負担が女性に大きく偏っていることが分かった。

調査は住宅設備メーカーLIXIL(リクシル)が2月、20~50代で子供を持つ共働き家庭の男女400人を対象に、インターネットで行った。

それによると、女性の93%が「仕事と家庭を両立するために優先順位を下げたものがある」と答えた一方、「優先順位を下げたものはない」としたのはわずか7%で、自分のための時間を削って家事や育児をこなしている現状が明らかになった。男性は26%が「優先順位を下げたものはない」としていた。

女性が優先順位を下げたことのトップは「1人の時間」で65%。以下、「趣味」48%▽「友人との交流」44%▽「睡眠」34%▽「仕事のキャリア」22%と続く。男性は「家事」を除くすべての項目で「優先順位を下げた」とする回答が女性よりも大幅に少なかった。

また「十分に家事・育児をしていると思うか」との問いには、女性の72%、男性の53%が「十分にしている」と答えた。

ただ、実際に担っている家事・育児の具体例を挙げてもらうと、「料理」は女性の80%が行っていたが、男性はわずか8%。「買い物に行く」は女性72%に対し男性16%、「トイレ掃除」は女性70%で男性28%、「子供の寝かしつけ」は女性61%で男性12%と、ほぼすべての項目で女性が担うケースが圧倒的に多かった。

「パートナーが行っている家事・育児に不満があるか」と聞いたところ、女性の68%、男性の38%が「不満がある」と回答。家事と育児の負担が偏ることで女性のほうがより不満をため込んでいた。

リクシルは「約半数の男性が十分に家事や育児を行っていると思っているが、実際には十分でない可能性も高い」とし、「料理や掃除を女性がすることと思ってしまっている男性には、『これは自分の仕事ではない』という『無意識の偏ったモノの見方(アンコンシャスバイアス)』があるかもしれない」と分析している。

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