H3発射失敗「原因究明は時間かかる」 米本浩一・東京理科大教授

産経ニュース
H3ロケット初号機の指令破壊信号が出たことを報道陣に説明するJAXAの広報担当者(左)=7日午前10時55分、鹿児島県南種子町(恵守乾撮影)
H3ロケット初号機の指令破壊信号が出たことを報道陣に説明するJAXAの広報担当者(左)=7日午前10時55分、鹿児島県南種子町(恵守乾撮影)

日本の次世代大型ロケット「H3」初号機の打ち上げ失敗について、米本浩一・東京理科大教授(航空宇宙工学)は「原因究明に時間がかかる。年単位の遅れになってしまうだろう」と指摘する。発言は次の通り。

「今回の失敗の原因究明には、なかなか時間がかかると思う。H2ロケットが打ち上げに失敗した際は日本近海に落ちたのでサルベージ(回収)して調べることができた。今回はフィリピン沖に落ち、回収もできない。限られたテレメトリーデータから原因を推定するのはかなり難しく、時間がかかる。原因が究明されても、対策について実証試験をしなければならず、年単位の遅れになってしまうだろう。H3は日本の宇宙輸送システムの屋台骨となるロケットなので、ぜひやり遂げないといけない。H3後の基幹ロケットでは、米スペースXのファルコン9のような再使用型が検討されている。H3の運用がずれれば、こうした構想にも影響が大きい。なるべく早く原因究明と対策を講じて、次の打ち上げを完遂していただきたい」

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