7日午前の打ち上げに失敗した日本の次世代大型ロケット「H3」初号機について、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は同日午前、「第2段ロケットのエンジンへの着火が確認できず、正常な飛行は不可能と判断し、指令破壊した」と説明した。
JAXAによると、初号機は同日午前10時37分、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げられた。約5分後に第1段ロケットと第2段ロケットの切り離しが予定通り行われたが、その後、第2段ロケットのエンジンへの着火が確認できず、それ以降の正常な飛行は不可能と判断。10時52分、地上から機体の破壊を命じる信号を送信する措置をとったという。
日本のロケット打ち上げ失敗は、昨年10月のイプシロン6号機以来。所管する文部科学省とJAXAは原因究明を急ぐ。