侍ジャパン・吉田正尚、勝負強さ発揮!五回に適時二塁打 メジャー組で全8打点/WBC

サンスポ
5回 適時二塁打を放つ吉田正尚=京セラドーム大阪(撮影・長尾みなみ)
5回 適時二塁打を放つ吉田正尚=京セラドーム大阪(撮影・長尾みなみ)

(WBC強化試合、WBC日本代表8-1阪神、6日、京セラ)パワフルなスイングで京セラドームを沸かせた。5日に合流した吉田正尚外野手(29)=レッドソックス=が、代表初実戦で駄目押しの一打。「内容的には、あまり。ミスショットが多かった」と自己採点は低めながら、さすがの勝負強さを発揮した。

「5番・左翼」で先発出場。昨年10月27日のヤクルトとの日本シリーズ第5戦以来、130日ぶりに古巣オリックスの本拠地に戻った〝マッチョマン〟に、スタンドから温かな拍手が送られた。

快音が生まれたのは、2打席三振で迎えた7―1の五回2死一塁。大谷の2打席連続弾の興奮が冷めやらない中で阪神の新人、富田の外角直球を捉えた。打球は左翼フェンスを直撃。あとわずかでスタンドインとなる適時二塁打で、試合を決定づけた。

3日に米国から帰国したばかり。追加招集の牧原大とともに〝ラスト侍〟としてチームに加わった。

強い覚悟で大舞台に臨む。昨オフにポスティングシステムを使い、5年総額100億円超の大型契約でレッドソックスに移籍。メジャー1年目のキャンプを中座してのWBC出場は異例だ。東京五輪で金メダル獲得に貢献。日本で2度の首位打者に輝いた好打者の参加は大きな力となる。

メジャー組の対外出場が解禁されたこの日、大谷、ヌートバーも先発。3人で計5安打、チームの全得点となる8打点をたたき出した。大谷だけじゃない。「(自分は)リトルリーガーなので頑張ります」と殊勝に笑う吉田も、世界一奪還への頼もしいピースだ。(織原祥平)

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