一般社団法人「宗教2世支援センター陽だまり」が5日、相模原市中央区で設立記念シンポジウムを開いた。元2世信者から「人権を侵害されている子供が安心して相談できる環境が必要」などの意見が相次いだ。
パネルディスカッションで、2世の苦悩を描いた漫画を刊行した菊池真理子さんは「問題があるのは教団であって親ら信者ではない」と指摘。宗教団体「エホバの証人」元2世信者の社会福祉士、ちざわりんさん=仮名=は「保健所などは宗教的虐待の被害相談を受ける体制を整え、問題への理解が教育現場や地域でさらに広がってほしい」と求めた。
陽だまりには、さまざまな宗教団体の2世約10人が相談員として参加。ツイッターなどの交流サイト(SNS)や電話を通じ、親の信仰に悩む2世の進学や住居確保などに関する支援に取り組む。