平成29年3月に長野県の防災ヘリコプター「アルプス」が松本市内の山中に墜落し、消防隊員ら9人が死亡した事故から5日で6年となった。松本空港(松本市)近くの慰霊碑前で追悼式が開かれ、遺族や消防関係者ら約50人が晴天の下で献花し、静かに手を合わせた。
阿部守一知事は、慰霊碑の前に並べられた9人の遺影に向かい「強い責任感を持って活動していたあなた方は今も県民の誇り。高い志を隊員が受け継ぎ、安全かつ確実に救助や消火活動を遂行している」と語りかけた。
式後に献花した松本市の小学6年、丸山颯大君(12)は、事故がきっかけでヘリに興味を持ち、整備士になる夢を持ったという。「天国から見守ってと伝えた」と話した。
事故は29年3月5日に発生。松本空港を飛び立ち、救助訓練中だったヘリが墜落、搭乗していた9人全員が死亡した。