名古屋出入国在留管理局の施設に収容中だったスリランカ人女性、ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=が亡くなって6日で2年になるのを前に、遺骨を預かる愛知県愛西市の寺で5日、遺族や支援者が参列し、法要が営まれた。妹のワヨミさん(30)はこれまでの支援に感謝を述べた上で「(死の)真相が究明されるよう頑張っていく」と涙ながらに誓った。
法要はスリランカ式と日本式で行われた。ウィシュマさんの死亡が確認された午後3時25分には入管施設で平成19年以降に亡くなった人数と同じ18回の鐘が突かれた。
もう一人の妹、ポールニマさん(28)は「求めるのは再発防止だ。日本の悪い制度を改善してもらいたい」と語った。
遺族代理人の指宿昭一弁護士は「ウィシュマさんの死を忘れず、この問題をきちんと解決し、入管が改革されるまで取り組みを続けていかなければならない」と話した。