交通事故に遭ったと装い、休業補償などをだまし取ったとして、警視庁交通捜査課は、詐欺の疑いで、東京都中野区若宮、配送業、加藤雄太被告(36)=別の詐欺事件で起訴=を逮捕した。調べに対し、「金をだまし取ったことは間違いないが、事故は本当にあった」と容疑を一部否認している。
逮捕容疑は、令和3年11月30日、前日にタクシーが関係する事故でけがをしたと虚偽の説明をして、タクシー会社に休業補償やバイクの修理代など損害金を請求し、約155万円を支払わせたとしている。
加藤容疑者は、中野区の橋で自身のバイクとタクシーがすれ違う際、タクシーをよけようと橋の欄干に左足が当たり、けがをしたと説明。実際は、けがはしていなかったとみられる。
交通捜査課は、加藤容疑者が平成25年~令和4年に40件以上、同様の方法で金をだまし取っていた可能性があるとみている。
加藤容疑者は、元年~4年、交通事故の保険金収入約313万円を申告せず、生活保護費を不正に受給したとして、詐欺の疑いで逮捕、起訴されていた。加藤容疑者は不正に受け取った金は「競艇や競馬に使った」と供述しているという。